白い
どっかで聞いた。盲目の人の世界は真っ暗な世界だと思われるが、実際は白い霧の世界らしい。今、私はそれを実体験している。事故で目が見えなくなってしまった。全盲で、治ることはないと医者に言われてしまった。見えなくなったせいで、点字を覚えたり、好きな漫画が読めなかったり、アニメが音だけになって、コ○ンとかの推理アニメ・ドラマでは重要なトリックのシーンが見れなくなったりと、散々な思いをする。でも、耳は良くなった。とても前に情報は視覚が7〜8割使っていると知った(うろ覚えだが)どれだけ目の視える人が視覚に頼っていたのかがわかる。
そして、一つだけいい事ができた。好きな人ができた。私のクラスの人はみんな私を避ける。多分目の見えない人の対応がわからないから、そうするしかないのだとおもう。その人は、私のことを避けない。私の世界は白い。無色の世界だ。その人によって世界が彩られた感覚がする。
たとえ、親切心で優しくしてくれても、私の世界に彩ってくれる。
『無色の世界』より
4/18/2023, 10:15:30 PM