テーマ「勿忘草ーわすれなぐさー」
花をある男の子に渡すように頼まれた木原はすぐさまその子に会いに行った。
「高橋、話したいことがある。
少し時間を貰えないか?」
「木原?悪いけど今は誰とも話したく無いん だ。」
「話の内容が君の彼女についても聴く気はないのか?」
「美桜…?木原と美桜って別に仲良く無かっただろ。それが今更…」
「交流は無かったが彼女から頼まれたことがある。少し時間をくれ」
木原は高橋の了承を得ると静かに勿忘草を差し出した。
「花…?これが美桜に頼まれたことか?」
「ああ。それと伝言だ」
『もう私から伝えることは出来ないけど…
ずっと気持ちは変わらない。その証にこの花を貴方に持っていて欲しい』
「証?それにそれってどういう意味なんだ」
2/2/2024, 10:26:02 AM