海の底には、何があるのだろう。自分の中に眠る本当の自我のように、深く深く押し込められた神秘に、心踊る。神様と別れて、完全に何も見えなくなった。曖昧だった境界がはっきりしてきて、私は、さみしくて、むなしくて、どこか諦めたような大人達の仲間入りをしてしまった。私の中で、確かにあった神様の記憶。深い悲しみに亀裂が入り、津波のように何度も何度も押し寄せてくるに従って、私は少しずつ——貴方を、忘れていく。
1/21/2024, 7:35:13 AM