西浦沙織とメールで約束をした速星駅までの距離は長い。(流石は超田舎の駅だ。)電車が1時間に1本しか来ない。真夏の炎天夏の中ファ〇ーレまでの道程も30分以上かかった。仕事でクタクタの中ようやく映画館に辿り着いた。(…人が多い。)超ド緊張のまま映画がスタートした。
横をチラッと見る…。
(真剣に観ているようだ…。)
さっき買った大きめのドリンク。沙織は飲んでいいよと言ってくれた。遠慮せずに飲みまくる。
…真剣に見てみる。話の内容がサッパリ入って来ない。最近の映画やドラマは難しいのが多くて…。
あぁ~タバコが吸いたい…。タバコに行くとストーリーが分からなくなるのでひたすら我慢…。
ようやく終了…。
帰りの道すがら…。
岸谷「…どうだった?」
西浦「…う〜ん、ちょっとイマイチ。」
…と今時のカップルがいかにも言いそうな台詞を吐きながら速星駅までの長い道程をまた戻るのであった。
学生が賑わう夜の駅の中、当時西浦沙織が好きだった中島美嘉の「雪の華」を携帯電話で聴かせてくれた。
…いい曲だと思った。
そして電車に乗る…。かなり疲れたらしく肩にもたれる。
その時横から入って来た爺さんが照れくさそうに戻って行った。
そして電車を降りる。
「…じゃまた。」
「…うん。」
こんな感じで私の青春はバラ色の様に見えた…。
10/5/2024, 10:33:54 AM