また、起き上がったときには今日が終わりかけていた。
床に足を下ろし、暗い廊下をとぼとぼと歩く。
誰もいないのに、とにかく静かに歩かなければいけない気がしている。私の一日の歩数を測ったら、何歩になるんだろう。20歩もないような気がする。
そう思えるほど動いてなくとも、私の身体は薄く汗をかくし、余計な皮脂がまとわりついている。
停滞した匂い。わざわざ自分の為に温かい湯が流れるのを待つのも億劫なのでつめたいシャワーを浴びる。(浴びるというより、掛けたというべきか。そのうち濡れタオルで拭いてすまそうとするのではないか)
今日も数分ベッドから出て、またベッドに寝ころんだ。シーツも私の停滞した匂いを吸い込んでいて、身体を水で流した意味が無くなった気分になる。
明日、もし晴れたら布団を干して、私も汗を流した身体を洗ってから眠りたい。
明日、もし晴れたら朝日が窓から入るはずだ。久しぶりにカーテンを開けておいた窓から、柔い月明かりが入って私の足を照らしていた。
【明日、もし晴れたら】
8/1/2024, 12:55:41 PM