〖二人ぼっち〗
「うちね、人気者なんかじゃないんだよ。
周りのみんなが優しいから、うちに声掛けてくれるの。でも、誰の1番でもない。ずっと2番目なんだよ。」
「え?」
「いつも一緒にいるあの子も、うちとの予定あっても地元の子に誘われたらそっちに行っちゃう。相談するのも違う子だし、都合のいい人まではいかないけど、うちの優先順位は低いんだよ。笑」
「そうなの?」
「うん、うちはね勘違いするようにしてるの。あの子のこと信頼してもいいんだって。実際はわかんないけどね?笑」
「そっか。」
彼は私を悲しそうな目で見つめている。
私を引き寄せ、ぎゅっと抱き締めてくれた。
そして、彼は泣いた。
「俺も、俺もだよ。俺もずっと2番目。仲良い人が休んだりすると、俺のところに来る。仲良い人が来たら、俺のとこには来ない。」
「うんうん、そっか、」
彼の涙を拭うと、彼は私の手を握り名前を呼んだ。
私の目を見て、彼は言った。
「俺の中で1番だよ。何にも変えられない。だから、ずっと一緒にいよ?」
「うん、ありがと。うちも1番だと思ってるよ。」
小さな公園で、私たちは泣いた。
3/22/2024, 2:21:39 AM