雨なんて何度見るのか。
私がどこに行っても着いてくるので、
飽きた。
目を逸らしてきた。
あなたも心から愛している?
そんなの分からないでしょ。
そして答えが欲しくなったら、知りたくなったら、
雨が降る。
降り止まない雨に、傘を差してくれる?
――人によって重さの違う恋と愛を
持って、失って、与えられて、湧いてきて、そうして、
重ねる度に、傘はボロくなる。
私はもう傘すら持っていない。
それから気付いた。
あなたはとても逞しい人。
だから一生傘を差し続けてくれたんだ。
いつでも、愛を持って、渡してくれたの。
私の答えは
傘を差すより、大事なものを生かすための愛ということ。
それがきっと、傘になるって知ったから。
5/25/2024, 5:09:46 PM