「最後のポエム」
この街で過ごす最後の夜。
人影のないこの街を。静まり返ったこの街を。
この街で過ごすなにげない日常を。
少し気に入っていた自分がいる。
窓を開ける。
自然の香りと音と声が春風に乗ってぼくを包みこむ。
窓を開ける。
通学中の小学生の会話。世間話の声。工事の騒音。
窓を開ける。
桜の花びらが舞い散るように。
知らず涙が溢れていく。
この街からぼくは離れる。
でも涙と思い出はここの街に大切に置いていこう。
忘れないように。
あの夜空の星を導に またいつか会える日まで。
ありがとう。
fin.
4/11/2026, 5:11:52 PM