なんだか、ほんとうに惨めだけれど、ほんのすこし、きみが追いかけてくるのではないかと期待して、列車をひとつ乗り越した日がある。浜辺にむかう列車のなかでうとうととまどろんでいれば、これほどまでにたくさんの時間があり、それでも、きみのそばにいれる瞬間はいちども訪れることはないのだと気づいた。
2/29/2024, 11:54:44 AM