夢を見た。
死んでしまった父の子である私をいじめて父の財産を浪費している義理の母と二人の姉。
もうすぐ夜が明ける。今日はお城で舞踏会がある。王子様のお嫁さんをその舞踏会で選ぶのだ。上の姉と私にも招待状が届いたけど下の姉はこの国で父の籍に入れる前に父が亡くなったためいないことになっている。そして私が受け取るはずの招待状は下の姉のものになった。
夢を見た。
着飾って出かけた義母と義姉たち。私はひとり膝を抱えて座っている。そこに魔法使いが現れるのだ。私に魔法をかけて美しいお姫様にしてくれた魔法使いは12時の鐘が鳴り終わるまでにお城を出ないと元に戻るよと教えてくれた。私は楽しくてその言葉を忘れ12時の鐘とともにお城を脱出するのだ。それからいろいろあり私は無事王子様と結婚することになった。でも王子様は浮気者だった。義理の姉ふたりも側室としてお城に迎えられたのだ。そして正妃の私は側室の義姉たちにいじめられた。王子さまはおくてでおとなしい私よりも義姉たちを気に入っていた。そして私は失意のうちに病気になり若くして死んだ。
それは夢だ。でも私にはそうなることがわかる。
だから私はこの家を出るのだ。魔法使いが来る前に。
凍える指で荷物をまとめる。
12/10/2025, 9:57:18 AM