泣かないよ
「ないてなんかない…うぅ」
いじめっ子に言い返せず泣くばかりだった
そんな時に君は「やめなよ、そんなのかっこわるいよ」と言って僕を庇ってくれた
君の後ろに隠れてぶるぶる震えるしかできなかった僕
弱音を吐いて君を困らせちゃった事もあったね
でも君は笑って「わたしについてきて」と手を握って引っ張ってくれた
そんな君の強く頼もしい背中を追うばかりだった…
君は僕にとっての憧れだった
今や僕は君より目線が高くなり、泣くことも弱音を吐くことも減ったと思う
正面から君と視線を合わせることができなかった自分だけど、今ならば分かる
君はとても強いけど、弱い部分もある
小柄でただ普通の女の子
だから君が泣いてしまった時に、支えになって君の弱いところを守れる存在になりたい
「だからもう泣かないよ…君を守るために」
3/17/2024, 12:24:27 PM