コウ

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星空が、好きだった。
よく歌で言われる星座や、生まれた月の星座。誰も知らないような星座でさえその由来があり、それにまつわる人々が創り出した御伽話に夢中になっていた。
だけどいつしか大きくなって、私は星空を見上げなくなった。
空にある絵空事じゃなくて、目の前の現実を見るようになった。
だけどふとした時に、いつもの夜空を思い出すときがある。
その時もいつだってあの時と同じ、星空がキラキラと輝いているのだ。
あの時のたった一つの希望は、いつも私たちを見守っている。

3/2/2023, 11:29:01 PM