Omothi

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雪、ねぇ。
辺り一面が純白で包まれるなんて、美しい以外に言葉は無いだろう。

はらはらと舞い落ちる雪の花弁が、僕の頬をくすぐる。
それはまるで、惨めな僕を慰めるかのように。

綺麗だね、と想いを交わせる人が隣に居ればいいのだけれども。
どうやら僕のこの心も、空っぽで真っ白みたいだ。

「純白の雪が降る。
 降るなら積もってね、汚くなるだけだから。
 そんなことを思った私はどんな顔してた?」

今宵の僕には可笑しいくらいに、この曲がお似合いだよ。


〝雪〟

1/7/2024, 10:11:06 AM