詩織

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落下していく感覚に目を瞑る。そうして思い出すのは今までのこと。後悔ばかりの人生だった。愛されていたとしても、私はそれを素直に受け入れられなかった。その原因はきっと、いじめられていたから。もう随分と前のことで記憶も霞むけど、過去という事実は消えない。担任の先生に気にするだけ無駄だと言えば、強いねと返されて何も言えなくなったのを覚えている。強くなんかない、強がってる訳でもなく諦めただけ。この世界に絶望していながらよく今まで生きてたなと思う。だけどもう限界だ。明確な理由もないけれど、これ以上息をすることに耐えられない。…ああ、これでやっと楽になれる。

6/18/2024, 6:07:56 PM