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本当は嬉しかった。

あなたが私を好きだと言ってくれたこと。
あなたが私を選んでくれたこと。


だけど私は知っていた。

私はあなたの隣に並ぶには醜すぎること。
あなたの前で私は沢山の嘘を吐いたこと。
あなたが好きな私は私が作った理想の私に過ぎず、
本当の私ではないこと。

そんな私にはあなたを選ぶ資格はないこと。


私はあなたが好きだ。

向日葵みたいに明るく真っ直ぐで眩しくて
陽だまりみたいに柔らかく暖かくて
月みたいにどこか寂しげで儚く脆く綺麗で
そんなあなたがどこまでも好きだ。

例え世界が滅んで全て廃れたとしても
あなたにはどうか幸せでいて欲しいと思っている。


だから

「ありがとう、ごめんね」

12/8/2021, 5:13:33 PM