去年の今頃、母が他界しました。
いい母ともそうでないとも言えない人でしたが、認知に入ってからこの人はあまりにも可愛い人だと思ったのです。
それは、母の認知が暴れたり、叫んだり、暴言を吐いたりするタイプの認知ではなく、ただ静かに壊れて行っている人だったので、私の介護は恵まれたものだったのだと思います。
母が施設に入ってから私は桜を見ることが無くなったように思います。
今年、母の一周忌が近づいてきていますが、やっと桜が見れました。
ただ、美しかった。ぱっと咲いてぱっと散っていく短い命。私の足元に桜の絨毯ができていてそれを踏み締める程に、写真に残った母の笑顔が思い浮かびます。今年も桜が散りました。母が逝った時も散っていたのでした。桜散る、母のいのちもそうだったのです。
その花弁を手にして私はようやく泣けたのでした。
トウコ
4/17/2026, 3:06:22 PM