耳を優しく撫でる海の音。それと一緒に、しゃり、しゃり⋯と何かが擦り合わさる音がする。真夏の熱い砂のうえを歩いていくと、波に運ばれてきた綺麗な貝殻が無数にあった。きらきらと光る珊瑚色の貝殻。暗い紫色の貝殻。種類は豊富。この子達は一体どこから来たのだろう?一体、誰が使っていたのだろう?そんな事を思いながら私はひとつ拾い上げる。上にして日光に照らせば、シャボン玉のようにきらきらと光り輝く。それはとても神秘的で、海の世界の美しさを教えてくれた。
9/6/2024, 4:31:06 AM