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ベリアン×主
~夢シチュ~

あぁ...この人とずっと一緒に居たい。
いつの日からか、そう思うようになった。
でもこれを恋と呼ぶにはまだ早い。
執事と主の関係...いつか天使狩りをしなくてもいい日が来れば、きっと叶う恋。ベリアンが優しすぎるから...恋に落ちてしまうんだよ...。

デビルズの執事達は皆優しい、頼もしい。
でも、辛い時、楽しいことがあった時、いつも話を聞いてくれるのは、ベリアンだった。
彼の優しい表情、振る舞いを見る度に、私の心はズキズキと疼いていた。

「お帰りなさいませ、主様。」
「ただいま、ベリアン。」
「本日もお仕事お疲れ様でした。私の前ではそのままの
主様でいてもらっても大丈夫ですよ。」

屋敷に帰ると、ベリアンが出迎えてくれた。
会って早々優しく話しかけられると直視できない...
ドキドキする心臓を抑えつつ、私は話しかけた。

「帰る途中友達からお菓子貰ったんだけどさ、
一緒に食べない?」

マドレーヌということを知ってとても喜んでいる、
あぁ...可愛いなぁ...私はベリアンが注いでくれた紅茶を手に
ゆっくりと口に運んだ。

「今日も一段と美味しいね~」
「ありがとうございます。」

...ふと部屋にあるドレッサーの鏡を見た。
こんな私は...ベリアンに相応しくない気が...
と改めて思った。
やっぱり、この恋は叶わない? 嫌になって私は俯いた。
「おや?どうなさったのですか?」と聞いてくる。
何でもないよぉなどと適当な言い訳をつけ、
笑って誤魔化す。

「本当でしょうか?何かあったのでしたらお話を...」
ベリアンは心配をしつつ、私の隣に座った。
腰あたりを摩ってくれる...

「嫌なことでもありましたか?」

6/15/2023, 12:35:43 PM