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キャンドル

ゆらゆらと心地よい雰囲気を保ったひとつの火が、ほんのりと香る匂いと、明かりを消した部屋の中で淡々と、だけど目を惹かれるように佇んでいる。澄み切った空間に身を任せてみた。それまで雲に隠れていた強くも麗しい月の光が差し込み、はっと我に帰る。ふと目をキャンドルへやると、炎は消えていた。

11/20/2023, 5:52:44 AM