「みんなと一緒になりたい」
クラスでは、一人だけ真面目な子が居ます。
他の子は、
派手な私服で来ようが、
授業中、大声で喋ってようが、
お菓子を食べながら雑談しようが、
メイクをしようが、
ゲームをしようが、
先生は怒る事がありません。
ただ、先生は真面目な子に対して、
スカートが1センチでも短かったら、
家に帰らせてスカートの丈を長くするように指示したり、
くしゃみをしたら、
保健室に行く様に指示したり、
グループの実習で課題が遅れたら、
真面目な子のせいにして、
その子だけ成績を下げたり、
髪型は、
長いと束ねる様に指示し、
短いと散切りオカッパにする様に指示したり、
少しゲームのダウンロード画面を見ただけで、
廊下に立たせました。
真面目な子は、
「真面目は嫌。派手な子は好きな事が出来て、
私は好きな事が出来ない。
社会に出ても、
真面目が損をして、派手な子が得をするんだから。
私だって、派手になって好きな事したい。
だからって、何で
損をする「真面目」と言う型に押し込もうとするの?
真面目なんて大っ嫌いなのに…」
と、いつも思っていました。
数年後、真面目な子は社会に出て、
望まない職業に就かされ、
精神を病んで病気になり、
障害者になって、
実家暮らしでないと生きられない様な
貧乏生活を送ることになりました。
真面目な子は、
結婚を夢見ていた事がありましたが、
真面目な女性なんて
男性達は選ぶ筈がありません。
真面目な子が結婚はおろか、
恋愛すら縁の無い人生を送りました。
11/27/2021, 11:30:11 AM