1光年徒歩

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PM2時、車に乗って走っているとき、右側に入道雲が視界に入った。
僕はとても大きい入道雲に釘付けになり、ずっと車の右側の窓から
入道雲を見渡していた。
これから入道雲がどんな形になるか予測しなくても予測しているような。
車から降りて買い物に行く。
店から出ると雨がふりだす、買い物に夢中だった僕は入道雲を忘れていた。
車に乗ると雨はふりだし、どんどん強くなる。
豪雨のなか僕は車に乗っていい気分にはならなかった。
とはいえ別に家に着けばのんびり過ごせる、そんなことも考えながら気づけば駐車場。
駐車場から自宅に向かい歩いていた時1本の光が僕に直撃した。
入道雲に釘付けになって感動していたとしても、あの人に優しいと思った感情を覚えたとしても、それが伝わらなければ僕の存在は、そこらじゅうの点と同じものなんだ

6/29/2022, 1:35:33 PM