睦月

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『木枯らし』

さようならも言わず
この部屋を旅立ったキミ
あれからいくつかの季節が過ぎ
キミが居なくなった部屋は
今も ふとした瞬間
キミの息づかいを感じ
さみしい風が
心を吹き抜ける

キミは忘れてしまったかしら?
喜び 悲しみ 共に過ごした日々を

思い出を振り返る時間も忘れて
今をキミらしく生きているなら
キミがそれを幸せと感じているなら
それでいい

大空をどこまでも
自由に羽ばたき 飛び続ければいい

それでも もし…
どうしても…
本当に どうしても…
どうにもならない時は
還るべき場所が ここにあること
キズついた羽を
休めるための場所が ここにもあること
思い出して…

木枯らしに紛れて
還ってきてもいいんだよ

なんてことも
素直に言ってあげられなくなったよ
もう あの頃には戻らない…

1/17/2023, 12:07:39 PM