恋右府

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 貴殿(あなた)と御別れをしてから早や5年が経ちますね。今、どこで何をしていますか?きっと貴殿は私の喜びや悲しみを静かに見守ってくれていることでしょう。
 貴殿は人として在るべき姿を体現していました。誰にでも同じ様に寛容な姿勢を貫き、その心の大きさは誰もが憧れ、感心するものでした。自分の為ではなく、常に人の為に働く貴殿はいつも輝いて見えました。「来るもの拒まず、去るもの追わず」これも貴殿から教わった事です。
 しかし、そんな貴殿は旅を終えてしまった。最期に貴殿と対面した時の事を今でも鮮明に覚えています。朝日の日差しが部屋に差し込む中、貴殿は眼をはっきりと見開き私を見つめた。その眼の輝きとオーラに私は圧倒させられました。それはまさに貴殿の生き様を表したようでした。それと同時に私はその眼から何かを託された様に感じた。その眼から伝わる何かが私の胸に刺さった。しかし、未熟な私にはそれが何なのか分からなかった。貴殿は私に何を託されたのか…。
 私は今、大きな悲しみと苦しみのを抱えて生きています。恐らく貴殿が私を大きく成長させる為に、貴殿に一歩近づく為に与えてくれたのでしょう。しかし未熟な私にはこの悩みが未だ乗り越えられていません。もしかしたら貴殿が託した中に、何か大切なものが隠されているのでしょうか。それが分かればまた一歩成長できるのかもしれませんね…。
 貴殿はどの世界に行っても私に色んな大きなものを与えてくれます。それが私の人生を助けてくれています。やはり貴殿は偉大です。私も貴殿の様に強く生きたい。だから、これからも私の事を見守っていてください。
 今まで本当にありがとうございました。そして、これからも宜しくお願いします。
 

10/1/2022, 3:22:46 PM