良いお年を
ゆえに遥か彼方過ぎた日々は、歳を忘れ恋も忘れ飲むる美酒はタラリトロリ流れ落ちた雨の雫こぼす涙筋を残す。明日の夕陽観たり微か煙る飛沫音を発すピアノ弾きつ隣り観つつ映画暗しうつつ目覚め耐えた日々は彼方遥か。
言葉あそび
凝縮された蒼き悲哀は、胸の底に孔を穿ち。こひ薫る白き刃は、露を弾き玉と変わりつ。翼切り裂く風の名残は目玉を誘ひ愛を育む。折れた鉄扇下腹に喰い入り散らばる臓腑は何のためぞ。開きし口腔漆黒に展開、夜が降りて灯は清か幸せ積み上げ崩しは難し。愚か血脈吊られぬ死屍引き攣り笑みなど溶ける。皮の厚みは建築資材。漫画嘗めて美鶴折りて悦に煎りて転じ間悪。くり切った楔文字睨め付けて卸売り。血や褪せて花織為し花吹雪く七夕の夜。あの夏に刀咲きルナ晒し釜譲り浮く。引き攣れたあの餌撒き綱弾きて火薬羞づ。
12/31/2024, 1:19:05 PM