Omothi

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知っていたよ、君の隣は僕ではないなんてこと。
それに目を合わさないようにしていた。

気づかないふりをしていた、気づきたくなかった。
あぁ、でもとうとうその日が来てしまったんだね。
目を合わさないといけない日が。

「大事な話があるの」

普段は文末に置かれる可愛らしい絵文字も、今日はいない。

「うん」

同じ二文字なのに、どうしてもっと「好き」を贈れなかったのだろう。
君からの僕へのLINEは温かくて優しい恋文だったのだと、遅すぎる感情はただ心を彷徨うだけだった。


〝君からのLINE〟

9/15/2023, 10:33:20 AM