すずか

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「心の灯火」

私が倒れないように
後ろから支えてくれるのは
安寧の月

私の闇を知りつつも
理解しようと受け止めてくれるのも
安寧の月

受け止めて 支えて
そっと
後ろから背中を押してくれる

私の心の灯火は安寧の月

その安寧の月も
実は孤独で
自らも背中に闇を纏っていた
それを誰にも見せないように
気丈にも仄かに輝き
人々に安らぎを与えるかのように

あぁ だから貴方は
安寧の月のような人なのだと感じたのだ
あぁ だから貴方にも
心の灯火が必要なのだとそう感じたのだ

だから

私も貴方の心の灯火になりたいと
そう想ったのだ

燦燦とギラつく太陽でなくていい

冬の寒さをほんのりと暖かくする
ぼやけた輪郭の太陽でいい
そう想ったのだ

貴方の背中に纏う闇を
少しでも……減らせるようにと













9/2/2022, 10:58:17 AM