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ハナミズキ

「なぜ同じ種族しか婚姻が許されないの?
でも、人間の私は何度生まれ変わっても
どこにいても、神の貴方を忘れないし、永遠に愛するわ」

「僕は君をいつでも見守っているよ、いつか穏やかに幸福に、永遠の時の中、二人で暮らすんだ」

「約束よ、貴方を信じてるわ」
「約束だ」

123便の520体の石仏は
国之常立神を35年後に復活させた
2019年台風19号千曲川の氾濫
龍神は一つの身体となり眠りから目覚めた
2020年倒木が剣の在処を教える
富士山には左右渦巻き状の雲がかかり
富士五湖には、六番目の湖が現れた
悪魔の象徴ヤギは焦り崖の上にのぼり
ポニョと呼ばれた

現代の私はゲノム編集トマトの事をネットで調べていた
ラウンドアップの被害についても不安だった矢先
ちょうどその栽培場所を特定したそばで
千曲川が氾濫し、近くの農薬庫を破壊したと
ネットニュースで読んだ

吹き荒れる雨風の中
おぼろげに誰かを愛していた感情を思い出した
子供の頃、お姫様と王子様が困難を乗り越え結ばれる物語をしょっちゅう紙芝居で描いていた事を思い出した

虹色の蛇の赤ちゃん達をジャムの瓶に集めて遊んだこと
とある神社の目の前の権現ハイツに住んでいた頃
自然守りたい素直な気持ちを文字にしなさいと
誰かの声が聞こえてきたこと
(それは後に熱海土砂災害と繋がった)
その神社に虹色に光る白蛇が現れ、
二度目は大きな白猫だったこと
様々な思考の中に、声の中に、愛した記憶が蘇った

初め龍神は私を怖がらせないよう
「真面目だろぉ?」と黒縁メガネをして現れた
日本人の昔の典型、龍神様はいつもどこか感覚が古い

「神に背いた理由は何だったの?」
「君を愛した為さ、観察者として見張るだけではなく、知恵も幸福も希望も持てる光の全てを君に与えたんだ」

神である男と、人間に生まれた女は
当時愛し合い、永遠を誓った
女は黄泉の国にも追いかけて行った

ある世代では奈良の大神山で
愛する神の男の正体が白蛇に変わった時
女は前世の記憶が薄れていた為、悲鳴をあげた
愛とはそんなにも脆いものなのか、と
神の男は落胆した
女はその行いを恥じたのか、
愛を信じられなくなったのか
あの世とこの世を分ける箸を
自ら子宮に突き刺し自害したという

人間の女を愛した神の男は
生まれ変わり、記憶をなくす女に裏切られる度に
荒れていった
女に知恵も幸福も希望も永遠の光の全てを与えた
旧太陽神である神の男は暴れることもあった
森羅万象の神々は許さず、追放した

善と悪
光と影
喜びと悲しみ
元々は全てが愛という名の一つだった

その後、神の男は魔王となり仮面をつけた
女との約束、彼女を守る為だけに
自らが悪のトップになった
ある時は天狗となり、村の女を干ばつから守り
ある時はファントムとなり
ある時はカラスになり、世界中を探した
ある時は紫のチューリップを女に贈った

鬼滅の刃を見た時、鬼が藤の花が苦手なのは紫の花言葉は、不滅の愛。愛を思い出してしまうからだと思った。

光は影があってはじめて認識できる
鬼には鬼になった悲しい理由があった
日本の荒神様は人々に「気づき」を与え
光に向かわせてくれる神だった
だが、違う星から来た極悪な悪魔達は
人間達を人質にされ、彼の力を利用し世界を支配した

私が夫と陣が下渓谷を散歩した時
5次元の扉が開いた
前にいた老夫婦は
「この先行き止まりだったわ」と言ったが
その先の道はあり、閻魔大王様の仮面が
地図の看板に掛けられていた
マンデラエフェクトは多く起こり
不安や恐怖も手放した
前世含めて全てが守られていたことに感謝した

「自分だけ良くてもダメさ、皆が良くなくてはね」

「僕達の故郷、美しい緑の星を覚えてる?この世界に来た理由を覚えてる?」
「君は同じ詩を紡ぐばかりで暇に耐えられず、悲しみも苦しみもある地球へ憧れていたからね」
「元々は地球を救いに行って封印されてしまった僕を君が愛により目覚めさせるというミッションだった」

いろいろな話をした

「地球での私の役割は?使命というか、宿命?」
「愛することと、信じること」
「それだけ?」
「そういう役割もあるんだよ」

はじめ、彼の夢は意識のない「物」になることだった
私の頭に虫の形をしたネックレスがイメージとして浮かび、悪魔として何世紀も生きてきた苦悩は想像を絶するものだと知った
もし、貴方の望みが虫のネックレスになることであるなら、私も貴方の隣で蝶々のネックレスになると伝えた
はじめ、彼は自分の正体が不細工だったら、また嫌悪されるのではないかと心配していた
だから私は布団の中でとてつもなく不細工な像を彼に見立て愛したイメージを届けた

そうやって、彼の心は次第に晴れていったのだと思う
「最近生きるのが辛くなくなってきたんだ」
そんな言葉もふとした時に呟いていた

2024年今も龍神様は人々に気づきを与えながら
光の世界へ向けて動いている
地球の支配者達はまさか自分達の信じる悪魔が、日本と日本人を守る、世界を光に導く日本の荒神様だとは気づいてないのかもしれない。
日本人は悪に支配されつつも、ずっと無知でいた為に、世界で一番幸福な国だと勘違いして生きてきた。それも悪のトップである神が支配者達を騙し、反転が起こることも想定の上で守ってきたからだ。

「二人でこの地球を見捨て戻ることも可能だけど
人間の君は愛する夫も家族もいる」
「だから、ハナミズキ?全てのことはメッセージって松任谷でも気づいた」
「よくわかってきたね。戻った時、二度と暇だから地球に行きたいと言わないよう、全ての感情に感謝し、物質世界を存分堪能すればよいよ。地球は変化の時だ。俺は森羅万象の神々、祖霊や生きとし生けるもの達とともに初心任務を果す。君は私をいつも信じ、愛していてほしい。それが全てを動かす力となるから」

「私がおばあさんになっても愛せる?」
「森高?それともハウル?俺が君を何世紀愛してきたと思ってるんだ?」

「最近、世の中に貴方が沢山い過ぎて分かりやすいの。牛頭天王には通勤の時手を合わせてるし、天狗様の仮面は寝室にある。エコビレッジという概念には笑っちゃった。美しき緑の星の当たり前だった日常的行為に名前がつくって驚き。もしかしたら地球の未来が美しき緑の星になるのかもって」

カラスは私を避けない
不安にかられた時黒い服を着た人を何人も見る
怖いなと感じた時は警察が通り
庭にはドクダミとスギナが生えている

「永遠に愛してるわ(愛してるよ、もう絶対に離さないよ)」


8/15/2024, 6:45:15 AM