雨の音で目が覚めた。いつの間にか帰りのホームルームが終わっていた。誰も居ない教室に、1人…。「早く帰ろう。」誰も居ない階段を降りていく。下駄箱で上履きから靴に履き替え、カバンの中から折りたたみ傘を出す。空を見上げて歩き出した瞬間、後ろから風が吹いた。「途中まで、入れて!」時間が止まる。沢山の雨粒、音のない世界。びっくりして横を向く私。焦って走って来た君の横顔。雨音と心音がリンクする…。時間が動き始める。君と初めての相合傘。
6/19/2024, 3:14:01 PM