私には記憶がない
正確には記憶が持たないが正しいのだろう
毎日記憶がこぼれ落ちてしまうからだ
その日の事はその日の内の間だけは記憶はできるが次の日になると忘れてしまう
一過性全健忘と呼ばれる病気とは違うようだ
だからこそ一日経過する前にその日、
何をしたか日記をつける様にしている
その日の朝はどんなものを食べたか、どんな行動をしたか、どんなものを見たか、どんな風に過ごしたか
思い出せなくなる前に全てを記録として書き留めておく
そうして次の日の私が日記を読み、
昨日はどんな事をしたか改めて記憶を引き継がせるようにしている
面倒かもしれないが切実な問題だからやむを得ないのである
私の毎日は空白な毎日
だからこそ毎日が新鮮に感じるのだ
毎日が新鮮な事は良い事かもしれない
不便な事もたまにはあるが毎日古い事は忘れ、
新しい事に目を向ける事は
結果的には精神的に良い事だ
細かい事は気にしても仕方ない
決して細かい事だけで
人生は終わるわけではないのだから
「空白の日常」
6/22/2024, 11:42:31 AM