よる

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黄昏時の浜辺は、海の水が空に照らされて光って見えた。足が砂浜に埋まっていく感覚と、心地よい波音がただ脳内に記憶されていく。
「見つけた。」
後ろから低くて聞き馴染みのある声がした。
気づいた時には温かいぬくもりに包まれていて、
なぜか、涙が溢れそうだった。
「え、っと……」
過去のことがフラッシュバックされそうで、なんだか怖くて、言葉に行き詰まった。
「言葉はいらない、ただ…」
"君に逢いたかったんだ"
無意識のまま、私は、
「私も」
と答えた。なんでだろうね、どこか心が満たされていく感覚がしたよ。

言葉はいらない、ただ…

8/29/2023, 12:27:05 PM