汚水 藻野

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「もう、終わりにしよう」
_そんな一言で始まった星々の光たち。

「終わらねーし終わらせねーよ」
「作ったのは君と僕達だろ」
「何故解散する?」
「僕らの居場所はここだよ」
「わたしは辞めたくない」

「お願い」

終わりにしろ、とは命令しない。みんなで話し合って決めたことだから。

「もう、おわりにしたいの」
「ちょっとどころじゃない、やり過ぎたんだよ、あれは。」

そう、あの時のことを思い返せば、ろくなことをしていない。自分たちの居場所を自分たちで作って暴れた"だけ"だ。
その結果自分たちの大切な、大切な居場所を周りに否定され、恐れられた。

それならもう、いっそのこと。

でもみんなはそう思っちゃいなかった。
「まだまだこれからでしょ」
全部壊して、
「そんな冗談なんか言うなよ」
ぐちゃぐちゃにして、
「やっと己の居場所を見つけたのに?」
己の心も、
「そうだよ、まだ辞める時じゃないよ」
一からやり直そうよ、
「みんな頑張っていこうとしてるよ」
わたしは、うちは、

「ぜんぶ失いたくない。」
「でもぜんぶ失ったほうがいい。」

「分かってる…。」

手も足も凍ったように動かないんだ。
「だからあなたが、」
心の中の空っぽな空洞にささやかな愛情が欲しかった。

「あの星たちを掴んでやってよ、ね?」

「(願わくば彼らがまた、笑顔でこの学園に通うようになりますように。)」

そして、自分を赦してくれるあなたに、苛立ちと感謝を。

_2023.11.21「どうすればいいの?」

11/21/2023, 1:34:36 PM