える。

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「久しぶり。2、3年ぶりかな?」
そう親友へ話しかける。
この親友に会うのは怖かった。でも、意を決して会ってみると意外と言葉が出るもんだ。

「お前と会わなかった間に、結婚したんだ。中々報告に来れなくてごめんな…?」
親友に会うと決めてから、一番伝えたかったことを言った。
「相手はもちろんお前が背中を押してくれたおかげで付き合えたあの子に決まってんだろ笑」
言いたいことがスラスラと口から出ることに自分でも驚いているが、話し続ける。
「あとな、もうひとつ。子どもも出来たんだ。」
涙が零れた。もう、限界だ。
「お前に見てもらいたかったなぁ…。俺の子、ほんとに可愛いんだ。なんで、なんで、お前が……。」
俺は泣いて、泣いて、泣きまくった。


「泣きすぎたな笑 今日はもう帰るよ、またな!」
また来ると言ったが、もう来ることは無いだろう。
まだ、現実を受け止められてない俺にはもう一度ここに来ることが出来る自信はなかった。
溜息をつき、その場を離れようと背を向けた。
すると、
「お土産話ありがと!次来るの楽しみにしとくなっ!」
あいつの声でそう聞こえた。
俺は振り返らず、涙をこらえて、
「ありがとう」
と一言だけ伝えて帰った。



1/30/2023, 2:04:08 PM