樹里

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「小さな命」

16年間、娘のように可愛がっていた猫が亡くなった。
数年前から病気で病院へ通い続けていて、いつかはお別れが来ることを頭で理解していても…天に召されて1年以上経った今でも喪失感が続いている。
「新しい猫を飼ったら前を向けるよ」なんて、周りの人に言われるけれど、私は猫自体が好きなわけではなく…赤ちゃんの時に野良猫で拾って、私のことを母親だと最期の時まで慕い続けてくれたあの娘じゃないとダメなんだ。
人から見たら小さな命なのかもしれないけれど、私にとっての存在はあまりにも大き過ぎた。
それでも、生きている実の娘たちがいるのに、私が悲しんでばかりいるわけにはいかない。
私が前を向けないのを、いつまでも亡くなってしまった愛する猫のせいにするわけにはいかない。
悲しむために16年の月日を愛する猫と一緒に過ごしてきたわけじゃない。
前を向こうともがいてばかりいるけれど…いつかは時間が解決して前をちゃんと向けるようになりたい。
私のそばにずっと一緒にいてくれてありがとう。16年間一緒にいれて本当に幸せだったよ。

2/24/2024, 11:17:52 AM