雪夜(高校生)

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重い体をなんとか動かして、地下鉄を出る……
空はいつの間にか、だいぶ暗くなっていた……
時間つぶしに近くの公園によって、暖かいホットコーヒーを片手に持ち、ブランコに座る………
誰もいない公園は、人混みが嫌いな僕に、ちょうど良かった………
夜の少し寒い春風が若葉達を揺らす……
心地がよくて息を大きくゆっくりと吐くと、白い雲が僕の顔の前でモクモクと浮かび上がった…………
日々の疲れを噛み締めながら藍色の空を見上げる………
都会なので星はあまり見えないが一つ一つ自分らしく輝いている星達に羨ましさを感じる………
鞄を地面において登れそうな木に登ってみた……
こんなふうに、木に登るのは何年ぶりだろうか……
懐かしさと…自分は成長してしまっているという寂しい感情が僕の胸に込み上げてくる……
顔を上げて見ると遠くの空へ…遠く彼方へ…星が一つ一つ広がっている………
あぁ本当に綺麗だ……
家ばかりが立ち並んでいる道だけを見ると窮屈に感じるが、空だけは、遠くへ、遠くへ広がっている……
まるで空がこの世界を広く感じさせているように……


4/13/2023, 11:40:27 AM