彼が亡くなって何年が経つだろう。彼が亡くなった九月二十日の出来事は、今でも鮮明に覚えている。九月二十日は私の誕生日。その日は彼と近所のデパートに行った。彼は生まれつき持病があって、一時間くらいのちょっとしたデートのつもりだった。だけど彼の持病が悪化してしまい歩いている途中、倒れてしまった。彼が最後の力を振り絞って私に渡してくれたのはきれいに舗装がしてあった勿忘草の花だった。
2/3/2024, 6:40:17 AM