束の間の休息ケトルに水を入れてスイッチを押す。ミルにコーヒー豆を入れて、ゆっくり取っ手を回す。ゴリゴリ、ガリガリと硬い手応えとともに、独特の濃い香りが広がっていく。挽いた粉をフィルターにセットし、沸いたお湯を注ぐ。少しずつ、溢れそうになると手を止めて、またゆっくりと注いでいく。お湯が落ち切ったところで、カップに口をつけた。「にがっ」すかさずティースプーン山盛りの砂糖とミルクを入れて、ようやくほっと息をついた。
10/14/2023, 12:54:19 PM