オールド ファッショニスタ

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先日、「ルックバック」と言う映画を見に行きました。

何故それを選んだかっていうと、見に行った人のほとんどが高評価をつけていて話題になっていたのと、ただのアニメ好きが高じてのこと。ただそれだけでした。

あらすじも知らないまま、貼ってあるポスターを見て、“可愛い女の子の友情物語かな”ぐらいの、軽い感じで席に着きました。

物語の舞台は、のどかな田んぼが広がる田舎町。そこに住む女の子2人が漫画家になることを目指して、お互いを尊敬しながら時にライバル心を燃やしながら、切磋琢磨している姿が描かれていきます。

軽やかに育まれていく2人の友情と作画の素晴らしさに加え、流れる音楽が美しく、すぐに引き込まれてしまいました。

すると、中盤、あちこちからすすり泣きが。
「今、悲しい場面あったっけ。え?」
頭の中が?だらけです。
すぐに、
「これ、もしかしてとっても悲しい物語なんじゃないの?この2人の女の子に何が起きるの!?」

理由がわかったのはしばらくしてから。


5年前の今日、あの「京アニ事件」が起きました。
恐ろしく、痛ましい、本当に痛ましい事件です。
ひたすら机に向かい、真っ直ぐひたむきに夢を追い続けた若者達が何をした?と。

「アニメの様に時間が巻き戻せたら、この日が来るとわかっていたら、絶対救ってやるのに。」この事件に限らず、誰もが思うことです。

「ルックバック」は振り返ること、と思ってましたがそれだけじゃなかったです。

「バック」は背中、と言う意味もありました。
この映画ではすごく大切な言葉でもあり、作者の伝えたいことの全てを語っているように思います。

よければ見に行ってみてくださいね。

被害者の方々に心からご冥福をお祈りいたします。


「Don’t Look Back in Anger」を聴きながら

end

7/18/2024, 10:52:23 AM