【ainokatachi】
甘い香りに誘われて
菜の花に群がるミツバチは
まるで母に乳をもらう
赤子のようだね
灼熱の太陽が
地球を枯らそうと
宇宙からあざ笑う
それを守ろうと雨雲が
覆ってそそぐシャワー
そうさそんなもんだろ
ainokatachiなんて
寄り道帰り道
見つけた石ころに情が湧く
蹴飛ばして歩く
疲れて座って眺める
連れ出した小さな存在
僕が見つけなかったら
あとどのくらいそこに
留まったのだろう
雨に濡れ風に切られ
熱を浴びて夜に染まる
ただの気分でも確かな一瞬
そんなもんだろ
ainokatachiなんて
言葉にしてほしいは
互いの気持ちを確かめる
ただの答え合わせさ
愛してる愛してる愛してる
それでも連なる不安の螺旋
そうさそれも
ainokatachiだろ
雨に濡れた捨て猫が
腹を空かせて鳴いている
抱きかかえたときには
もう既に決めていた
「うちに来るか?」
その瞬間家族が増えた
温かなミルクを舐める
キミを微笑んで見てる
それが言うまでもなく
ainokatachiだ
9/5/2025, 6:00:04 AM