窓に映る空には、何かが欠けていた。何処に何を忘れて来たのかも解らないけれど、決定的な何かがそこには無かった。周りからは、クラスメイトの話し声や騒いでる音が聴こえてきた。休み時間にはどことなく孤独を感じる。別に仲の良い人が居ない訳では無い。けれど、嫌われているのでは無いかという強迫観念に近い思いが僕が誰かに話しかける勇気を奪っていった。他人や自分に期待したり信じたりするのは辞めた。勝手に期待したり信じたりしては勝手に傷つくなんてあまりに身勝手だし、何より傷つきたくないから。
…生きるのって、辛いな。嗚呼、神様。もし居るなら、何故僕の様な出来損ないを消さないんですか。しかし、問いには誰も答えなかった。ただチャイムが鳴り響き起立礼着席をするといつもの様に授業が始まり気が付けば5時間目も
4/29/2023, 2:09:50 AM