「くすんだ東京の空も、美しい長野の青空もきっと繋がっています」
東京の小学校から転校したとき、あなたから贈られた手紙に頼りない筆跡で綴られていました。
喘息持ちで、学校も休みがちだった幼いあなたの詩的な表現に今でも感心させられます。
あれから数十年が経ち、今では見違えるように澄んだ東京の秋晴れを見上げながら、あなたのことを思い返しています。
教室で静かに小説に耽っていたあなた。時々校庭に出てくるけれど一人でぶらんこを漕いでいたあなた。あのぶらんこは錆びていて、漕ぐとおかしな音がしましたね。一体どんな大人になっているのでしょう。
12/22/2023, 1:44:39 AM