懐かしく思うこと 同じ季節は二度と来ないんだと気づいた頃、私は大人になっていた。過ぎた時間に悲しむよりも、諦めのような感情が私を支配していた。そのせいか体に力が入らず、私はソファに寝転がって天井を見上げていた。 暗い部屋を携帯の明かりがぼんやりと照らす。ホーム画面に設定されたツーショット。写真フォルダを開くとたくさんの記憶が残されていた。 懐かしさという喪失感に、私は少しだけ泣いた。
10/31/2024, 7:02:12 AM