緊張して鼓動が早い。何を話しているのかも分からない。笑ってくれてるのがせめてもの救いだった。僕はうまく笑えているだろうか。顔が隠せなくって恥ずかしいったらない。
何でもない会話をしている。なんでもなくてもどうでもよくはなくて、きっと大切な時間。日向のような暖かさと珈琲の香りがただよう時間が僕は好きだ。でも隣同士のほうがもっとよかったかな。
僕はうまく笑えているだろうか。そもそも笑う意味なんてあるのだろうか。大げさに哀しみたい、哀しんでほしい。なんなら怒ってもかまわない。でも本当は分かっている、ただ迷っているふりがしたいだけなんだろう。取り繕うような僕と何もしない貴方。
空いているからといってテーブル席は失敗した。広いテーブルに1人はどうにも居心地が悪い。思い出す。空耳が聞こえる。目の前の空白が落ち着かない。僕は向き合えているだろうか、いただろうか。浮かんでは消える、消えては浮かぶ。
本当に失敗した。向かい合わせになんてなるんじゃなかった。
8/25/2024, 9:27:56 PM