ずっとこのまま、この場所で、変化していく世界を上から眺めていたい。ここから降りたくない。
降りたら、また、なにかを求め、どこかへ向かって歩まなければならない。なにも求めたくない。
…ああ、夢なんて思い出さなければ。どうしても、どうしても手放すことができない。
あの日、あの時の感動を自分のものにしたい。なにか、偉業を成し遂げてみたい。 そんなものが浮かんできてしまう。
あの人も、降りてしまった。確かに、瞳に明かりを灯して、降りていった。
ふと、陽がわたしの瞳に映った。わたしの番がやってきたようだ。
ここでくらす時間は平穏だ。しかし、なにもない。なにも。もう、未練は無い。
1/12/2026, 4:13:25 PM