すずか

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「お祭り」

賑やかな空気が
終わりを告げようとしている

人混みが次第にまばらになっていく
少し寂しい祭りあと

少し背伸びして着てみた浴衣
ぬるい風が頬を撫でる

泣いてなんかないよ 大丈夫

クラスのみんなで一緒に来た夏祭り
少しばかり君の反応に期待していた
けれども君は素知らぬ顔で

あぁ、馬鹿みたいだ私
寂しいのは私の心なのだ

とぼとぼと帰る帰り道
夜道に浮かぶシルエットが
いつの間にか二つ重なる

無言で君が隣に並ぶ
照れくさそうに小声で
浴衣が似合ってる
そう言って走って行ってしまった

あぁ、胸が太鼓のリズムを刻む
それはこれから始まる
恋のお祭りを告げるものだった













7/28/2022, 3:11:31 PM