広い広い
草原広がる大地
僕は寝転がった
すると──
ゆっくり流れる雲があった
静かに目を閉じて
風を感じる──
僕はハングライダーに乗っていた
横には僕が考えたロゴ
自作のものだ
「いやっほーい!」
一回転はお手のもの
今日は調子がいいな!
「よし、二回転!……三回転にも挑戦だ!」
しかし、その時に事件は起きた
「うわぁ!」
三回転は失敗だった。
機体はグルグル回り
僕の意識もろとも吹き飛んでいく
頬に触れる温もりに
目を開ける
「……良かった」
目の前には女神のような女性がいた
彼女の笑顔には安心感があった
僕達は他愛のない話をした
時間も忘れて
僕は彼女に恋をして
彼女も僕に恋をして──
「……起きて?」
「……おはよう」
僕の目の前、僕のとなりには
さっきまでの彼女がいる
僕はずっと彼女に恋をしているから
永遠の約束を交わした、あの日からも
変わらず、君に恋しているから
目を閉じて現れる女性は
いつも君なんだよ
これからも、きっと──
身体を起こして
彼女と手を繋いで歩いていく
ふと、空を見上げると
さっきとは別の空模様
僕達は静かな風を感じながら
歩いていく──
(2023.05.04/大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?)
5/4/2023, 12:04:22 PM