雪崎彼岸

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この世界はたくさんのルールで成り立っている
自然が決めたもの
人が決めたもの
言葉にされているもの
されていないもの
考えたらきりがない
言葉にされているものはルールとして
言葉にされていないものはマナーとして
人々の暮らしを形作っている
それと同時に拘束している
あるときは罰
あるときは常識として

考えることも憚られるこの鎖を
私たちは考える猶予も与えられないまま
従い続けている
従わざるを得ない環境にいる
そして満たされないと嘆いている
ならば何故思考しないか
ならば何故そこから脱しないか
それはそこにある安寧を求めているからだ
それは私たちの平和の宿る場だからだ

変革も
何も
求めない
求めようとしない
私たちは
ルールという鎖を抜け出すこと無く
やがて生涯を終える

思考さえも許されないこの鎖に支えられたこの世界は
とても残酷で
とても美しい

あるときは正義を呼び起こし
あるときは己を罰す
そんなルールが
私は嫌いだ
だがその鎖に守られているのも
事実なのだ
そしてまた明日もルールに縛られに行くのだろう
いつもどおり
何も考えずに

お題:ルール
タイトル:[警告:この文章は検閲されています]

4/24/2023, 2:14:55 PM