「あの、今から君に会いに行ってもいいかな?」
「会いに来てくれますのね!全然私は大丈夫ですが
何かありましたか?心做しか声がお元気が無さそうで」
「何もないよただ会いたくなっただけ」
「...?そうですかお屋敷でお待ちしておりますね!」
「あぁ...急いで行くよ、では」
「はい!」
(九条院様元気が無かったけど大丈夫かしら...)
そんな私の浅はかな考えは一瞬にして壊された。
好きな人がずっと私の目の前にいて、会いたい時に
会えるぐらい傍にいるっていうのは自分の願いで
現実はもっと残酷だ。その事を私は強く思い知った。
「おい!聞いたか!九条院の坊ちゃんが事故で
亡くなっちまったって!!」
「なんだって?!」
「あんなに誰にでも優しかったのに...」
「最近お見合いが上手くいって婚約者が出来たって
言ってて地主様も安心してたのに...」
(九条院様が亡くなった...?どういうこと?
内容が頭に入ってこないというかお見合い?婚約者?
どういうこと?九条院様と私はお付き合いしてるんじゃないの?そりゃ周りには隠されてたけど...)
「葬式は急ぎで明日にはもう行わられるらしい...」
「悲しいな...俺達も行くか...」
「...そうね...」
(お葬式...本当に九条院様は亡くなってしまったのね...
私も行かないと...何が何だかで涙も出てこない...
私に会いに来てくれるって言ってそこで事故に
会ってしまったのよね...私のせい...?)
次の日
「…ご愁傷さまです...」
「みんなありがとう...本当に今回の事は残念だった...
まさか息子が亡くなるなんてね...胸にぽっかり穴が
空いたようだよ...それと春奈さんでしたよね?
葬式が終わった後でいいので私の部屋に
来てくれないか?」
(?!なんだろう...バレた...?)
「春奈さんは息子と付き合っていたのだろう?
息子が亡くなる直前病院で俺の付き合っている人が
いるって聞いてね確かに初めて聞いた時は
驚いたよ...でも私は反対しない。息子が今から
春奈さんに会いに行こうと縁談の話がでて婚約者が
出来てしまったと伝えるために会いに行こうと
していたらしい、でも息子は言っていた...
誰よりも春奈さんが好きだとこれは本当に心から
思っていると言っていた。だからどうか自分を
責めないでくれ息子もそんなつもりは無かっただろう...」
私は抑えていた涙が溢れでた。
九条院様は恥ずかしがり屋な方であまり好きとは
言ってくれなかった。それが本当に私の事が好きなのか
心配になって何回か聞いていたこともあった。
でもそんな私でも好きと言ってくれた。
私も大好きだった。今目の前にいる九条院様のお父様に
何を言えばいいのかどんな顔をすればいいのか
何も分からなかった..。
「そ、そうなんですね...嬉しいです...
好きなんて言ってくれて...ごめんなさい...頭が
真っ白になっていて何を言えばいいのか分からなくて...」
「当然だよ...私も聞いた時は頭が真っ白に
なったからね...でもお願いだから自分を責めないでくれ
それは私からもお願いする。」
「ありがとうごさいます...九条院様はお父様に似て
お優しい方でした...」
「ありがとうね...」
「いえ...では長居するのもあれなのでそろそろ
失礼します...」
「そうだねじゃあ元気でね...」
「はい...お父様も」
九条院様が亡くなったのは本当に残念だしこの先もう
好きな人が出来ることは無いだろう...でも
私も切り替えてシャキッとしないとね...!
自分を攻めてる暇も無いんだから...
九条院様どうか天国でも見守っていてくださいね...!
1/19/2026, 1:38:21 PM