玉蜜

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雪を待つ



冬の朝

窓辺に立って空を見る

寒くなれば

今年もあなたに会えるから


結氷してできた肢体は

ガラス水晶のように透き通り

白く輝く銀の髪は

朝日を浴びて光るさらさらの雪のよう

澄んだ氷のような薄青色の瞳は

悲しい笑みを浮かべてこう言った


「来年、雪が降ったらまた会いましょう」


そうしてあなたは 雪解け水に消えていった

今年もまた会いましょう

だからわたしは 雪を待つ

12/15/2024, 1:09:34 PM