七紫

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三通り書いていいですか!書きますね!!!

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「ごめんね」

母はそう告げて僕の前から去っていった

スーツケースを引く背中は
寂しそうで泣きそうで

今すぐにでも駆け出して
抱きつきたかったけれど

僕に「ごめんね」と告げた母には
相当な覚悟があっただろうから
それをも壊したくはなかった

だからその母の背中を一人見送ったんだ


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「ごめんね」

泣きそうな顔で僕に告げる君
そんな君を追いかけることなんかできなくて

だってたったいま
僕は君の彼氏じゃなくなったから

君に振られた そんな僕に
君を抱きしめる権利なんてないから

君に振られた悲しみ
君を守れなくなった悔しさ
君のそばにいられない現実

その感情に押しつぶされて
僕はただその場に立ち尽くしていたのだった


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「ごめんね」

そう離れていく親友を追いかける

「なんでだよ!俺たち親友だろ?俺のこと親友だって言ってくれたお前はどこに行ったんだよ!」
「そんな俺もういないよ!!いつの話だよ!」
「お前泣いてんじゃねーか!それ絶対嘘だろ!誰に言わされた!!教えろ!!」
「俺の本心だって!ずっとお前への思いを溜めてたんだ!今吐き出したっていいだろ!」
「てかもう俺に関わらないでくれ!俺らもう親友なんかやめるんだから」

………"親友なんか"…?
そんな言葉を投げつけられていたたまれなくなった俺はその場から逃げ出した
共通話題から仲良くなって一緒にゲームして
勉強会してバカやって怒られてでも楽しくて
そんな関係をたった一言で辞めるだと…?
俺には意味が分からなかった
でも次の日に解るんだ


親から聞いたんだ
あいつが引越ししたって
あいつツンデレだから、それを普通に言えなかっただけじゃないかと思い込んで
でもあいつだから…とたくさん考えてしまう

「くそ!」

と昨日の自分に怒ることしかなできなかった


冷静になって涙が出てきて
「ごめんなぁ、」としか言えなくて
俺は当分泣き沈むことだろう


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ほんとに三通り書きました!
まだ書けるかもしれない!
順次増えるかも!
増えてたら見てみてください!
お願いします!では!!

173テーマ【「ごめんね」】

5/29/2024, 2:26:22 PM