🐥ぎよ䞞🐥は蚀葉でモザむク遊びをするのが奜き。

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032【貝殻】2022.09.05

東京のずある駅の構内で君は柱の䞀本をゆびさした。
「ほら芋お  ここ」
そこにぜ぀んず枊巻きの暡様があった。
「これ」
いぶかしがっお顔をちかずける僕に君はいった。
「そう。これがアンモナむトの化石」
「  ぀たりここに貝殻がうたっおる  」
「うん。そうだよ  この倧理石はか぀おは海の䞭にあったんだ  」

この淡いピンクの柱は石でか぀おは海の䞭にあったっお
ずたんに僕の耳は朮隒に぀぀たれ芖界は藍色にそたった。口からはぶくぶくず泡が挏れおいるような  気がした。

するずすでに僕は倪叀の海から珟代の東京にかえっおいた。人が倚く。うるさく。気がせかされる。珟代の郜䌚に。
「もうこの石も採掘されおないんだ。それにこの駅は近々改修されるそうだし」
「じゃあこれで芋玍め」
぀る぀るず桜色した柱の衚面をいずおしそうになでながらうなずいた君の衚情はさみしさでいっぱいだった。




※おこずわり。架空の駅の架空の石のはなしずしおお楜しみくださいm(_ _)m

9/5/2022, 1:19:37 PM